当社の第一歩は、先代の社長（実父）が個人事業主として昭和36年に、21歳のとき、中古のダイハツ製オート三輪を一台購入、近隣の養蚕農家から片倉製糸工場（現世界遺産：富岡製糸場）へ繭を運搬することから始まりました。その後、養蚕の衰退とともに運搬する荷物も建材用ブロックから今や日本を代表するインスタントラーメンまで時代を象徴する品々へと変遷するなか、昭和63年に一般貨物自動車運送業免許を取得し、前身である有限会社北関東商事を設立しました。

設立当初はまさに「独立独歩」でありましたが、ともに働く仲間（従業員）を抱えるようになると、仲間とともに無理難題を共に超えていくことで新たな仕事の価値を感じて、日々イキイキしていたと後に母から聞きました。

私は、平成19年に当社へ入社しましたが、当時、先代の口癖は「情けは人の為ならず」であり、当初は、その言葉に違和感を感じておりましたが、時が経つにつれて働いている先代の仲間への信頼はゆるぎないものと身を持って感じ、同じ家族としてもその共有感は羨ましくも感じたことを今でも鮮明に覚えています。

平成25年、先代が他界するとともに私が事実上当社を引継ぎ、代表となりましたが、先代のような質実剛健な経営者にはとても及ばないにも拘わらず、先代とともに当社の礎を創っていただいた先輩従業員の皆様をはじめ、当時からご愛顧いただいたお客様や車両ディーラーのスタッフの方々など、私自身がとても素晴らしい経営環境の中で生かされていることを数年掛かってようやく気づきました。
だからこそ、その感謝は、仕事を通じてお返しをするとともに、先代のようにすべての従業員とその家族が「幸福になること」を最優先として、運送業を担っていきたいと考えています。

また、昨今運送業界の抱える労務環境問題については当社経営においても最重要課題に据えております。
特に以下3項目については積極的な対応策を講じることとします。

• 「乗務基準違反の撲滅」
• 「時間外労働時間の改善」
• 「適切な健康管理」

• 「乗務基準違反の撲滅」
• 「時間外労働時間の改善」
• 「適切な健康管理」

5年後、10年後を見据え「未来に繋がる強い会社」を働く従業員とともに目指したいと考えています。

最後に群馬県トラック協会をはじめとする同業事業者様からも積極的に改善のノウハウを吸収するとともに、異業種の皆様との交流を通じて、健全なる経済活動のエキスを自社にフィードバックしつつ、先代の目指した思いを忘れず当社事業の発展を目指す所存です。

株式会社北関東商事
代表取締役社長　六本木　裕